上武絹の道ブログ
絹と煉瓦の産業遺産を巡る 熊谷市・片倉シルク記念館~深谷市・旧日本煉瓦製造株式会社(ホフマン輪窯)
2019.12.12
片倉シルク記念館は、片倉工業のラストファクトリーとして平成6年にその役割を終えた熊谷工場の跡地に建っています。
記念館では、映像や当時の機械、パネル展示で絹の生産工程をつぶさに見ることができます。
世界遺産・富岡製糸場が食事や住居など福利厚生が手厚かったことは和田英の「富岡日記」にも記されていますが、今回伺った
記念館でも片倉工業の充実した福利厚生を知ることができました。
熊谷工場敷地には社宅、寮、保健、学校・・・ なんと学校まであったのだそうです。その名も片倉熊谷高等学園、片倉石原青年学校だったとか、驚かされますね。館内に展示されていた写真パネルでは、プールで楽しく遊ぶ子供たちの姿も映っていました。
続いて深谷にある旧日本煉瓦製造株式会社を訪問しました。上の写真のようにホフマン輪窯は改修中で見学はできませんが、
併設する煉瓦史料館には日本各地の当時の煉瓦やジオラマも展示されていて往時の様子がうかがえます。
ジオラマではこちらもまた福利厚生が充実していて社宅はもちろん保育園なども備えていたことがわかりました。
館内の展示でホフマン輪窯の構造、煉瓦の製造工程を知ることができます。当時の量産設備として興味をそそられます。
煉瓦史料館の建物で面白いのは、門柱の一番上の煉瓦の間、この模様は何でしょう?
緑色の艶のある材料がはめ込んであったようです。同じ敷地内にあるレンガ造りの国指定重要文化財旧変電室も小体で
可愛らしい建物です。
渋沢栄一も設立に関わった「日本煉瓦製造株式会社」の工場、煉瓦の歴史も学びながら印象深い体験になりました。
住 所 埼玉県熊谷市本石2丁目135番地
電 話 048-522-4316
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 毎週月・火曜日、夏期、年末年始、臨時休館有り
入 場 料 無料
住 所 埼玉県深谷市上敷免28-11
電 話 048ー577ー4501
開館時間 9:00-16:00
開 館 日 土、日(年末年始を除く)