上武絹の道ブログ
「親子で学ぶ近代日本偉人の歴史旅」を催行いたしました。
2019.12.25
12月22日(日)朝8時、17組43名の親子の皆さんを乗せたバイオ燃料で走るエコバスは東京駅を出発し、関越自動車道・上信越自動車道を経由して世界遺産・富岡製糸場を目指しました。
富岡製糸場では「富岡製糸場たんけんBook」を手に、ガイドさんの説明を聞きながら東置繭所・検査人館・女工館・繰糸所を見学しました。繰糸所では操業を停止した1987年3月当時のままニッサン製の繰糸機が展示されていました。繰糸所の奥では同じ繰糸機を今でも使い製糸を続ける安中市の碓氷製糸株式会社の様子をビデオ上映していて、製糸の様子を垣間見ることができます。繰糸所の後は診療所や首長館を見学しました。富岡製糸場は官営の模範工場として作られ、女工哀史や野麦峠で描かれたれ過酷な労働環境とは異なり、1日7時間45分の就労時間や週6日の勤務条件だったと説明を受けました。
富岡製糸場の後は、神川町にあるヤマキ醸造で昼食をとりました。ヤマキ醸造は国産大豆と地元の銘水を使い、味噌・醤油・豆腐を作っています。醤油蔵の見学施設で醤油づくりを見学し、特製のおにぎり弁当を味わいました。ほぼすべての食材が安心・安全なヤマキ醸造のもので、出来立ての豆腐・湯葉・漬物などがふんだんに使われていてとても美味しく、残すことなく完食いたしました。
次は高山社跡に向かいました。高山社跡では2班に分かれ、ガイド施設の情報館と高山社跡の見学を行いました。情報館では養蚕の解説と繭クラフト体験をしました。蚕を育てることが難しかった時代に6年間失敗を重ねた後に養蚕方法(清温育といいます)を完成させた高山長五郎の研究熱心さに感銘を受けました。
高山社跡の次は最後の見学地、渋沢栄一記念館です。新1万円札や大河ドラマの主役など、注目を集める渋沢栄一さんのことについて、親御さんもお子さんも興味が尽きることなく、熱心にガイドさんの話を聞きました。徳川慶喜の弟・昭武の随行員としてパリに渡り、パリで大政奉還を迎えたこと、帰国後に富岡製糸場の設立にかかわるなど政府での働きぶり、その後に500以上もの会社設立にかかわったことなど、渋沢栄一さんの数多くの功績の解説を小学生の皆さんは熱心にメモしていました。
是非またご参加ください。