上武絹の道ブログ

本庄蔵地図を片手に街歩き

2020.02.17

 旧本庄商業銀行煉瓦倉庫に車を停めて、手元にあった「本庄蔵地図」を頼りに旧中山道沿いの蔵やお店を目巡って街歩き。
中山道の大きな宿場町として栄えていただけあり、レトロな建物が次々に見つかりました。

 まずは、煉瓦倉庫のすぐ近くの交差点にあるその名もクラッパ(蔵髪)という美容院。なんと江戸安政3年築の蔵を活用して
現役で営業しています。外観を撮影しているとオーナーと思しき男性から「中もどうぞ... 」と声をかけられました。
インテリアも立派な梁を活かした古民家風の落ち着いた雰囲気です。

 ちょっと歩くと本庄の和菓子と言えばこちら。御菓子司「せきね」があります。こちらも明治32年に建てられ、第二次大戦中
などの一時期本庄町役場にも利用された木造家屋を譲り受けて営業しているのだそうです。
お土産には、なんといっても全国菓子博覧会において内閣総理大臣賞を受賞し、本庄市行幸啓された折、上皇皇后両陛下に
お召し上がりいただいた武州栗羊羹がおすすめです。

 次はランチにもってこいのお店。大正3年創業の埼玉県最古の映画館「本庄電気舘」に由来する店名の「電気館カレー」
こちらも外観、店内ともにレトロ感イッパイ!こんな街歩きのランチた一休みにピッタリのお店です。

 これまでの3件は全部現役の建物でしたが、最後に廃墟感あふれる蔵を紹介します。
中山道の南側、駐車場で開けた視界に目に入る蔵、蔵地図にも築年の記載はありませんが、一部崩れかけている屋根やツタの
絡まった様子が哀れを感じさせます。

 本庄蔵地図によると中山道沿いにはまだまだ、たくさんの蔵や歴史的建造物があります。
これから何度も街を散策し歴史を感じることができると思います。

※本庄蔵地図より:「蔵」は個人所有の建物です。所有者の方に迷惑のかからない様、ご見学ください。