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ルート<7>富岡製糸場のDNAを引き継ぐ工場を訪ねる―碓氷製糸株式会社
IC降りてぶらっと3時間周遊&ちょい寄りグルメ Vol.02
明治以降の製糸の歴史は「自動化」であった。
その到達点の機械が目の前で動いていることの「奇跡」。
その姿を見学し、近代産業史を語り継ぐきっかけにしてほしい。
現在、日本で稼働する規模の大きな製糸工場はたった2か所にまで減ってしまった。そのうちの一つが、群馬県安中市の妙義山の麓に位置する「碓氷製糸」である。現在は、株式会社となっている碓氷製糸は、1959年(昭和34年)、周辺の農家により碓氷製糸農業協同組合として設立され、60年操業を続けている。現在、日本で最も生糸を生産している工場であり、群馬県や埼玉県などの近隣だけでなく、遠くは九州からも繭が運ばれて来る。
富岡製糸場では動かず無言でたたずんでいる自動繰糸機がここではリズミカルな音を出しながら動き、目にも止まらぬ速さで繭から糸を作り続けているのを間近に見ることができる。繭の匂いや繭を煮るお湯から立ち上る蒸気の湿気など、稼働中の工場でしか味わえない、生産の息吹を感じることができる貴重な施設である。
現在、繭を選ぶ作業(選繭)から製糸、揚げ返し(一度巻き取った生糸を整えながら巻き直す作業)、出荷までの一連の製糸の工程を解説を聞きながら見学できる。
なお、工場見学には事前の申し込みが必要である。
■碓氷製糸株式会社
〒379-0221 群馬県安中市松井田町新堀909
ア ク セ ス 上信越自動車道松井田妙義ICから約15分
電 話 027-393-1101
工場見学については、こちらをご覧ください。