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ルート<4>全国標準の養蚕法を学ぶ「養蚕学校」を巡る―高山社跡

高山長五郎が確立した養蚕法「清温育」の教育普及を行い、

国内外から多くの生徒が学び、技術を各地に広めた。
清温育に適した構造の原型が見て取れる貴重な施設なを見る。

 1830年(天保元年)、上州高山村(現、群馬県藤岡市高山)の養蚕農家に生まれた高山長五郎。幼い頃より養蚕に興味を持っていた長五郎は、研究を重ね、良質な繭を作るため通風と温度・湿度管理を調和させた養蚕法「清温育」という飼育方法を確立した。清温育とは蚕室を温めて飼育する「温暖育」と田島弥平が編み出した換気を重視する「清涼育」双方の長所を取り入れた飼育法で、気象条件に合わせて暖房と換気を組み合わせて、蚕にとって最良の状態を作り出すことができた。
 長五郎はこの技術を普及させるため、1884年(明治17年)に地元に養蚕の教育機関を設立した。これが、「高山社」である。この学校には全国、さらには中国からも生徒が学びに来て、清温育の技術の普及に大きな役割を果した。清温育は生糸の輸出需要の増大を背景に、確実で実効性の高い技術であることから全国標準の養蚕法となり、高山社は「養蚕の総本山」と称さるほどになった。
 「高山社跡」は、長五郎が母屋を学校として使った地に残る養蚕民家で、現存する母屋には瓦屋根の上に換気用の三基の櫓が置かれ、二階の蚕室の床下には、温度と換気の微調整を行うため、火鉢が置かれた。
 母屋のほか、石垣で囲まれた桑の貯蔵庫などの遺構も併せて見学したい。
 また、隣接して「高山社跡情報館」が開設され、高山社に関する資料が数多く展示され、解説を聞くこともできる。


■高山社跡
〒375-0036 群馬県藤岡市高山237
開場時間 9:00~17:00 
休場日  年末年始(12月28日~1月4日)
見学料  無料
アクセス 上信越自動車道藤岡ICから高山社跡駐車場まで約20分
電話   0274-23-5997 藤岡市教育委員会 文化財保護課